犬猫は、よく点滴を皮下に入れる事があります。人と違い、皮膚の下の組織が伸びるので、このような点滴が可能です。
終わった後は、ラクダのコブみたいになりますが、問題有りません。時間が立つうちに吸収されて無くなってしまいます。
猫一匹でも入れようと思えば500mlもの皮下点滴が可能です。
人では有り得ないですね〔笑]
052-726-3208
今日、老猫の慢性腎不全の治療のため、東郷町へ往診行ってきました。
老犬、老猫の死亡原因の上位が腎不全です。慢性腎不全の原因はいろいろですが、長期間持続する腎不全で、腎には不可逆的な病変が形成され、完全治癒は望めない病気です。
慢性腎不全の治療は対症療法が中心になります。
①ストレスを回避させる。
寒さや騒音などのストレス、麻酔、手術などは極力避ける。
②輸液
脱水や高窒素血漿が激しい時は入院による、静脈内点滴が必要。食欲が出てきたら、皮下輸液による在宅治療に移行できる。在宅による皮下輸液は毎日または、一日置きにコンスタントに続ける事が重要。
③吐き気、悪心や高血圧、貧血への対処
注射、投薬により、吐き気等を和らげる。
④食事療法
腎不全用の療法食に切り替える。
これらを上手く行えば、病気による苦しみが軽くなり、その後のペットの生活の質が、治療しない場合と比べ、かなり良くなります。
慢性腎不全と診断されても、諦めて放置せず、少しでも治療して楽にしてあげるのがやはり飼い主の務めなのかもですね。
年末に、また、うちの犬が調子悪くなりました。ヨダレをだらだら垂らして、尿と便を撒き散らし、不安そうに泣き叫んで倒れてしまいました。
いわゆる、てんかん発作です。意識はあるため、重篤な発作では無かったですが、その後、また寝た切りになってしまいました。
脳圧を下げる、注射や点滴をし、今は、横にして安静にし、経過を見ている状況です。
昼間、寝て、夜に這いずり回ったりされると、自分も困るので、夜は麻酔薬を微量点滴で流し、強制的に寝かせて居ます。
年明けから、犬の介護で大変です。
老犬が増えている昨今、似たような飼い主さんも、結構居ると思います。
ただ、うちのコロは、すぐに治療が家で受けられるという点では、恵まれてるかもですね。
子犬、子猫を家に迎えるのは良い事ですが、老後は大変なので、やはり安易に飼うのは避けた方が良いですね。